【ミッション】空調事業が拡大する中、同社ではさらなる事業成長に向け、新たな商品分野への挑戦を行なっています。新たな挑戦の一つが大型空調機の開発です。近年急速に普及が進んでいるデータセンターでは冷却システムが必須であり、大型空調のニーズが高まりを見せていますが、電力消費は大きく省エネ性を向上させる必要があります。本ポジションでは、コア技術とされる大型圧縮機の開発に携わっていただきます。圧縮機は自動車でいえばエンジンにあたる最重要部品に当たります。同社が得意とする省エネインバータ技術や最適冷媒による環境先進技術を用いて、新たな空調製品をもって世界の変革を進めていくことを目指しており、圧縮機開発はそれをリードする役割となります。【具体的な担当業務】■大型圧縮機の開発にかかる、磁気軸受・モータ設計・インバータ設計などの要素設計や、統合設計など、お持ちのご経験・スキルを踏まえ、最もご活躍いただける領域、職務内容からご担当いただきます。■メカ(圧縮機統合設計も含む)、流体、モータ、インバータ、磁気軸受等の開発において、責任者である基幹職やチームリーダとともに2~10人程度のチームの中で、要素開発や新機種の先行開発(設計・試作評価)を担当いただきます。【圧縮機開発の流れ】大型圧縮機は圧縮機のメカ部分をスクリュー式、ターボ式、レシプロ式で構成されていて、機械設計では圧縮機構部のエアロ設計や高速回転を支える磁気軸受、メカを回転させるモータ設計、モータを最適に運転するインバータ設計といった要素技術の組み合わせで成り立っています。大型のため、数値計算やシミュレーションにより要素設計を行い、それらを組み合わせた統合設計を行ったあと、最終的に実機評価を行うことになります。【使用ツール】CAD・CAE:NX、Solid Edge、Solid Works、ANSYS(Mechanical, CFX)、Converge、JMAG、PSIMなどプログラミング:C言語、Python、Matlab、各種マイコン・FPGA言語、Excel VBAなど【やりがい・魅力】■これからの同社の事業成長において最重要とされる、アプライド空調機の開発をリードする役割となり、事業貢献への手触り感、成長過程における挑戦を味わえるポジションです。■同社の強みであるヒートポンプ技術は、投入するエネルギーの数倍の熱量を産み出す環境にやさしい技術であり、圧縮機の性能を向上させることで、燃焼やヒーターなど環境負荷の高い暖房器具をエアコンに置き換えたり、電力消費の大きなデータセンターなどで省エネを実現し、カーボンニュートラルや普及拡大に貢献することができます。■対象となる物理現象は幅広く、常に新たな製品、技術に触れる為に、知的好奇心が刺激され続ける仕事です。設計者、技術開発者には、設計業務だけでなく、モノづくり(試作)、試験評価、分析等などにも携われる環境ですので、機械設計に積極的に取り組みたい人にとっては、大変やりがいがあると考えています。【同社の強み】■他メーカと異なり世界各国に工場があり、イギリス・アメリカ・中国にも開発拠点を持ち、地域ごとに求められる圧縮機開発を現地メンバーと連携して進めることが出来るため、市場が求める製品の開発が叶います。■空調が売上の9割を超え、家庭用から超大型施設用まで全て提供する当社の製品ならではの、他社にはない4つの異なる圧縮機構(スイング、スクロール、スクリュー、ターボ)の設計開発を経験することもできます。【キャリアパス】■技術者として要素技術開発に専念しつつ、メカ・モータ・インバータ開発のメンバーが同じグループで一体となり設計開発を行うなかで圧縮機統合設計を身につけることができます。■圧縮機全体設計に必要な構造・材料・材料・流体・音響・熱・計測・DX等の幅広い技術を身につけてもらいます。■中長期のキャリアとしては開発リーダ、マネジメントを経験し昇進していくことや、専門性を極めて業界・学会で通用する立場になることも可能です。